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物件紹介文の書き方|問い合わせにつながる情報の並べ方

物件紹介文の書き方|問い合わせにつながる情報の並べ方

物件紹介文の書き方は、書き出しで読み手を一人に決め、条件を暮らし方の言葉に翻訳して並べるの2点に尽きます。テンプレートのまま使い回している紹介文が反響につながらないのは、文章が下手だからではありません。検索条件の欄にすでに書いてある情報を、もう一度並べているからです。

この記事の結論

紹介文の役割は、条件表の繰り返しではなく条件だけでは分からないことを伝えることです。誰向けの部屋かを冒頭で示し、写真に写らない周辺環境や使い勝手を具体的に書けば、問い合わせの数だけでなく質も変わります。

反響が来ない紹介文に共通すること

掲載文を見比べていくと、反響の少ない紹介文にはいくつか同じ特徴があります。

紹介文を読む人は、条件で絞り込んだ後の人です。条件は合っている前提で、決め手を探しに来ている。ここに条件を繰り返しても、判断材料が増えません。

情報の並べ方を、店舗で1つに決める

書く内容の順番を決めておくと、担当者が変わっても品質が揃います。上から順に、読み手の関心が移る順です。

誰向けの部屋か・一番の特徴・暮らしの具体像・周辺環境・注意点・次のアクションという紹介文の6つの構成を並べた図
読み手の関心が移る順に並べます。一番の特徴は1つに絞るほど印象に残ります。
  1. 誰向けの部屋か:冒頭の一文。「一人暮らしを始める学生の方へ」「在宅勤務の時間が長い方へ」
  2. この部屋の一番の特徴:他と違う点を1つだけ。設備でも、間取りでも、立地でも構いません
  3. 暮らしの具体像:朝の動線、収納の使い方、洗濯物を干す場所など、生活の場面で書きます
  4. 周辺環境:写真に写らない情報。スーパー、コンビニ、学校、通り沿いの様子
  5. 注意点:正直に書きます。後述しますが、これが問い合わせの質を上げます
  6. 次のアクション:内見の可否、案内できる時間帯

この順に並べると、読む人は上から読むだけで判断材料が揃います。一番の特徴を1つに絞るのが肝心です。3つも4つも押し出すと、印象に残るものがなくなります。

条件を「暮らし方」に翻訳する

紹介文が書けないという相談の多くは、書く材料がないのではなく、条件のままで止まっていることが原因です。条件を暮らしの言葉に置き換えます。

翻訳のコツは、その設備があると1日のどこが変わるかを書くことです。設備の名前は条件欄が伝えてくれます。紹介文が伝えるのは、その先にある生活です。

内見に来た人からよく出る質問も、そのまま材料になります。現地で聞かれることは、掲載を見た人が知りたいことと重なります。聞かれた質問を記録しておき、紹介文に先回りして書いておけば、問い合わせの段階が1つ進みます。

短所を書くと、問い合わせの質が上がる

紹介文に不利な情報を書くのをためらう気持ちは分かります。ただ、隠しても内見で必ず分かります。内見で判明する短所は、そこまでの案内時間をすべて無駄にします。

書き方には工夫の余地があります。事実を書いたうえで、それが問題にならない人を示します。「線路沿いのため、日中は電車の音が聞こえます。日中は外出されている方であれば気にならない範囲です」。こう書けば、音を許容できない人は問い合わせず、許容できる人だけが来ます。

✓短所を書く効果

問い合わせの件数だけを見ると減ることがあります。しかし内見からの決定率と、1件あたりにかける時間が変わります。件数ではなく、内見から申込までの進み方で判断してください。反響の数え方は反響管理の方法に整理しています。

表示のきまりを外さない

賃貸の広告には、不動産の表示に関する公正競争規約という業界共通のルールがあります。紹介文でも同じく適用されます。外すと掲載が止まるだけでなく、店舗の信用に関わります。

!掲載を止める仕組みも決めておく

おとり広告は、悪意がなくても起こります。申込が入った物件の掲載を誰がいつ下げるかが決まっていないと、成約済みの部屋が残り続けます。申込のステータスが変わったら掲載を確認する、という手順を業務の側に組み込んでください。

媒体ごとに書き分ける

同じ文章をすべての媒体に流し込むと、それぞれの見え方に合いません。表示される文字数と、読む人の状態が違うからです。

掲載先読み手の状態重視すること
ポータルサイト複数物件を比較中冒頭の一文で差を出す。短所も書く
自社サイト店舗を選んだうえで見ている周辺環境や地域の情報を厚く
業者間サイト同業者が条件で判断する条件・取引条件を正確に。装飾は不要

とくにポータルサイトでは、一覧に表示されるのは先頭の数十文字です。最初の一文に、その部屋の一番の特徴を入れてください。挨拶文や物件名から始めると、一覧では何も伝わりません。どの媒体から反響が来ているかは媒体別ROIの考え方で確かめられます。

書きっぱなしにせず、見直しを回す

紹介文は一度書いて終わりにせず、反応を見て直します。難しい分析は不要です。

一度に1か所だけ直すのが原則です。まとめて書き換えると、何が効いたのか分からなくなります。この見直しを月に一度の作業として決めておけば、紹介文の質は店舗全体で上がっていきます。

紹介文は何文字くらいが適切ですか?
媒体の表示上限に収まる範囲で、書くことがある分だけ書いてください。文字数を埋めるための一般的な表現を足すと、かえって読み飛ばされます。中身のある300字は、薄い800字に勝ります。
生成AIに紹介文を書かせてもよいですか?
下書きの整形には有効です。ただし現地を見ていないAIは、周辺環境や使い勝手を推測で書きます。それが事実と違えば表示のきまりに触れます。現地で確認した事実をこちらから渡し、文章の形にしてもらう使い方に留めてください。
同じ物件の紹介文を使い回しても問題ありませんか?
同一物件の別部屋であれば、共通部分の使い回しは問題ありません。ただし階数・向き・間取りで暮らし方は変わります。冒頭の一文と一番の特徴だけは、部屋ごとに書き分けてください。

まとめ:紹介文は、条件表が伝えられないことを書く

物件紹介文の書き方は、冒頭で読み手を決め、一番の特徴を1つに絞り、条件を暮らし方に翻訳し、短所も正直に書く。この順番です。表示のきまりを守り、媒体ごとに書き分け、反響のない物件だけを月に一度見直す。特別な表現力は要りません。

紹介文の質を保つうえで効いてくるのは、どの媒体のどの物件から反響が来ているかを、店舗で数えられている状態です。数えられていないと、直した効果が分からず、見直しが続きません。

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